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HOMEインデックスファンドは手数料が安いものに限る?

投資信託を手数料だけで選ぶのはおすすめしませんが、インデックスファンドに限って言えば、投資対象が同じであれば手数料が安いものを買った方がよいでしょう。

まずインデックスファンドとは、インドのSENSEX指数、ブラジルのボベスパ指数など市場の株価指数に連動した運用成績を目指す投資信託のことです。仕組みは簡単で、その指数の組み入れ比率と同じ割合で株を購入すればよいのです。

インデックスファンドは指数の動きよりもよいパフォーマンスを目指すアクティブ ファンドと違って、指数と同じだけ株式を組み入れるだけですから、ファンドマネージャの頭を使わずに済みます。すなわちアクティブファンドに比べて報酬も少な目に設定されているものがほとんどです。

さて、冒頭で同類のインデックスファンドであれば手数料の低いものを選んだ方がよいと書きましたが、具体的にブラジル株のボベスパ指数に連動する二つの投資信託を見てみましょう。一つは「ピクテ・インデックス・ファンド-ブラジル株」、もう一つは「UBSブラジル・インデックスファンド」です。

いずれもボベスパ指数に連動する点では一緒ですが、手数料が異なります。下の表を見てみましょう。信託報酬手数料で比較すると、前者の方が低いことがわかります。そして2012年度の騰落率を見てみましょう。前者の方がよい成績を上げていることがわかります。運用会社に言わせればこれだけの理由ではないかもしれませんが、手数料が低い方が有利であることは事実です。

銘柄 2012年度の
騰落率
信託報酬
手数料
(参考)
販売手数料
(参考)
信託財産留保額
(参考日)
設定日
ピクテ・インデックス・ファンド-ブラジル株
『愛称 : ピクテIFブラジル株』
-11.3% 1.0% 0% 0.6% 2010/5/31
UBSブラジル・インデックス・ファンド -12.2% 1.64% 3.15% 0.3% 2008/7/8

 

さらに信託財産留保額もついでに見ておきましょう。こちらは信託報酬手数料と異なり、高い方がその投資信託の成績のためにはよいことになります。信託財産留保額は運用会社に支払われるのでなく、そのまま投資信託の純資産総額に組み入れられるためです。下の二つのファンドを比べてみると、前者の方が信託財産留保額が高いですね。すなわち同じ口数の解約が出た場合、前者の方がたくさんのお金がファンドに入ってくることになります。解約する人にとっては手痛いですが、そのファンドを保有し続ける人にとっては信託財産留保額が高い方がよいことになります。

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