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これだけは知っとけ!アメリカ情報

アメリカ株投資信託に投資するなら知っておいた方がよい情報をまとめました。

 アメリカってどんな国?

アメリカはイギリスの北米の植民地が1776年7月4日に独立を宣言して成立した国家です。7月4日はアメリカの独立記念日として有名ですね。 アメリカは独立時には13州しかなかったのですが、19、20世紀の間にその領土を拡大し、50州へと増えました。

アメリカの歴史の中で特筆すべき出来事としては、1861-65の南北戦争と1930年代の大恐慌でしょう。南北戦争では奴隷制の存続を主張する南部11州と北部23州との間で戦争が勃発しました。北部の勝利に終わり、奴隷解放宣言が出されましたが、アメリカ史上最悪の死者数を出した戦争となっています。 大恐慌では実に労働力の1/4が職を失うことになりました。

第一次、第二次世界大戦での勝利、冷戦の終結によって今日でもアメリカは世界で最も強い力を持った国です。 50年以上に亘って経済は安定に成長し、低い失業率、インフレ率、技術進歩を誇っています。

 アメリカの経済はどんな具合?

アメリカの一人当たりGDPは47,200ドルで世界で最も強力な経済力を誇ります(2010年情報。ちなみに日本は42,800ドル、中国は4,380ドル)。

アメリカの企業の中で技術的進歩が目覚しい分野は、コンピュータ、医療、航空宇宙、軍事産業などですが、このような技術的進歩が、労働市場の二極化を生んでいます。第一階層に比べ、教育や専門技術の不足した第二階層は健康保険が適用されない、賃金が上がらないなどの問題があります。ちなみに1975年以降、世帯収入のほとんどが家庭のトップ20%に占められています。

2003年以降のイラク戦争によって、アメリカは国家資源の多くを軍事分野にシフトさせる必要に迫られました。 アメリカが抱える長期的な問題としては、急増する老齢人口の医療費や年金、貿易・財政赤字、低所得層の賃金の停滞等があります。

貿易赤字は2008年に8400億ドル、2009年に5070億ドル、2010年に6470億ドルにまで達しています。 世界的な経済不況、サブプライム危機、住宅価格の下落は2008年にアメリカ経済を不況に落とし入れました。 2009年の第三四半期までGDPは減少し、この減少具合は大恐慌以来で最悪のものとなりました。

金融市場の安定化のため、議会は7000億ドルにも及ぶ不良資産救済プログラム(TARP)を確立、政府は、銀行と他産業における資産購入のためにこれを用いました。これらの多くは2011年の前半に政府に返還されています。 2009年1月には雇用創出、経済復興のため、オバマ大統領は7870億ドルの財政刺激策を打ち出しました。 これらの資金の約2/3は2010年内に経済に投入されました。

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