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~金と原油の価格予測~金の価格はどうやって決まる?

このページでは、金と原油の価格の予測についてご紹介しています。
は、貴金属としての価値が高いのは言うまでもなく、延性が高い(金属なのによく伸びる)、伝導率が高いなどの特性を利用して、工業材料としても重宝されており、原油に並ぶ商品取引市場での代表選手となっています。

そのものが市場で取引されるだけでなく、に関連する企業の株を対象とした投資信託や金価格連動型のETF等、金に関係した金融商品も取引されており、その価格は投資家にとって重要な指標ともなっています。

それでは、金と原油の価格はどうやって決まるのでしょうか?そして、金価格、原油価格の予想は可能なのでしょうか?好景気、不景気の場合それぞれについて考えて見ましょう。

好景気のときの原油と金の価格予測

まずは、好景気の場合です。まず好景気のときに価格が上昇する代表選手は原油です。原油価格ほど直接的ではありませんが、一般的に 価格は好景気になると上昇すると言われます。好景気になれば消費も増えますので、の需要は増え、価格は上昇する傾向があるのです。

不景気のときの原油と金の価格予測

次に、不景気の場合です。2008年、米国に端を発するサブプライム問題で世界中で同時株安となり、株価が不安定に変動する金融不安の状態に陥りました。

このような状況では、その後に続く実体経済への影響が予想されるため、まず原油の需要減退が懸念されます。それに加え、世界の状況に敏感に反応する原油価格は得に変動が大きく、資産家の間でリスク資産を圧縮する動きが高まって原油に売りがかかります。このように、金融不安の状況においては、原油価格は一般に下落します。

逆にはそれ自身が普遍的な価値を持ち、現物資産としての価値を持ちます。また、は商品市場の中でもリスクの少ない商品だと言われています。そのため、金融不安の状況においてはリスクを避ける目的で買われたりします。ただし、損を被ったために手元資を得るために金を売る動きをとる投資家もいますので、価格が上昇するとは一概には言えません。

さらに、原油価格と同じく価格はドルの為替の影響を受けます。ドルが安くなると一般的に原油価格が上がります。原油価格が上がるとドルが安くなると言った方がいいかもしれませんが、米国経済は石油への依存が高く、原油が高くなると、ドル安になる傾向が高いです。またドル安になって米ドル資産が低下すると、その逃避先として、が変われることから、ドル安は金価格を押し上げる要因となります。

長期的な観点での原油と金の価格予測

次に、長期的な視点から見てみましょう。

先ほども書きましたが原油は産業の血液で、企業の生産活動には不可欠です。今後企業が生産活動を続けていく限り、原油の需要はなくなることはありません。ただし、昨今声高に叫ばれている環境問題から、二酸化炭素排出量が多く、環境への負担の大きい原油はいずれ原子力エネルギー、再生可能エネルギー、代替エネルギーなどの台頭によって取って代わられる可能性があります
1960年代のエネルギー革命ほど急激にではないと考えられますが、石油への依存縮小の時代が将来いつか必ず来ます。

一方、近年BRICsやVISTA、アフリカなどの新興国がものすごい勢いで成長を続けています。これらの国が今後どんどん豊かになっていく上で、貴金属を購入するような富裕層が増えてくると思われます。

の埋蔵量は採掘すればするほど減少します。そして、安く採掘のできる、掘りやすい金鉱から尽きていきますから、後に残ってくる掘りにくい金鉱では同じ金を採掘するのによりコストがかかります。万一、大金鉱が見つかったりしに一時的に金価格が下落することがあっても、長期的に見れば、金価格は上昇し続けると考えよいと思います。

以上に述べたように、原油・金の価格は様々な要因がからみあって決まっていますから、その値動きを予想したり説明するのは容易なことではありません。

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