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アフリカの現状とアフリカ株投資信託

一昔前までは投資の対象というよりは食糧支援、医療支援など、援助の対象というイメージの強かったアフリカも、近年経済成長率が10%を超える国が出てきました。また、外国投資の受け入れや開放政策が取られるようになってきました。人口も先進国の倍のスピードで増加を続け、電気、水道等のインフラ整備等に高い需要が見込まれます。

そんな状況で投資先として人気の出てきたアフリカファンドは下の表のとおり現在数本程度ラインナップがあります。いずれも2007、2008年に設定された比較的若いファンドです。

ファンド名	設定日	償還日	購入時手数料	信託報酬手数料	解約時留保額
日興 アフリカ株式ファンド （日興）	’08/09/30	’18/10/10	3.68%	2.18%	0.00%
中東･北アフリカ株式ファンド（新光）	’08/04/28	’18/04/25	3.15%	2.45%	0.30%
野村 アフリカ株投資 （野村）	’08/03/06	’17/11/17	3.68%	2.10%	0.50%
中東･北アフリカ/アジア株式ファンド （みずほ）	’08/02/29	’18/02/22	3.15%	1.75%	0.30%
JPM 中東アフリカ株式ファンド （JPモルガン）	’07/12/17	--	3.68%	1.90%	0.00%
シュローダー 中東/北アフリカ･ファンド （シュローダー）	’07/08/31	--	3.15%	2.57%	0.00%

アフリカ株投資信託はアフリカに投資していない！？

さて、これらのファンド、純粋にアフリカのみ(1%や2%はあるかもしれませんが・・・)に投資しているファンドは「野村 アフリカ株投資 （野村）」のみで、その他のファンドは少なからず、もしくは大部分をアフリカ以外の国に投資しているのです。

下の円グラフをご覧ください。各銘柄の投資対象国を表したものです。アフリカを暖色系(赤とかオレンジとかピンクとか)、アフリカ以外の国を寒色系(青とか水色とか紫とか)で色付けしています。

前述のとおり、「野村 アフリカ株投資 （野村）」は8割を南アフリカ、残りもナイジェリア、エジプト、ケニアに投資しており、ほぼアフリカに投資している正真正銘のアフリカ株投信ということができます。その他のファンドはファンド名からもわかるのですが、中東が入っていたり、アジアが入っていたり、アフリカの投資比率が低いことがわかります。

あれ？と気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、「日興 アフリカ株式ファンド （日興）」はファンド名がアフリカのみな割りに、全然関係ないカナダ、アイルランド、イギリス等が入っています。詐欺じゃないか！と思うのは気が早くて、このファンドはアフリカで事業展開を行う企業の株式も組み込んでおり、投資対象は必ずしもアフリカの企業だけではないのです。

ここでご紹介したように、アフリカのみに投資するファンドは少なく、他の投資対象と抱き合わせているファンドが多いのです。分散投資という観点では、後者のファンドが好まれますが、もし、アフリカのみに集中投資したい場合はご紹介した円グラフをもとに選んでみてはいかがでしょうか。

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